歯科医療は、チーム医療です!
突然ですが、皆さんは歯科医院には歯科医師以外にどんな人がいて、その人どのような仕事をしているかご存知ですか?
歯科医院のような口の中に携わる医療現場には、それぞれの役割をもつ医療従事者がいます。
- ・歯の治療をする「歯科医師」
- ・歯周病予防の「歯科衛生士」
- ・診療をサポートしてくれる「歯科助手」
- ・被せ物・入れ歯を製作する「歯科技工士」
このように歯科医療のなかで各専門家がそれぞれのポジションで役割を担っています。
それゆえに、私は歯科医療はチーム医療だと考えています。
ポジションが大事なサッカーや野球チームと同様に、
歯科医院でもチームメンバーがひとりでも欠けてしまうと、
適切な歯科医療として成り立ちません。
そしてこのなかでも意外と知られていない存在が
被せ物・入れ歯を製作する歯科技工士です。
皆さんはこの歯科技工士という職業があるのはご存知でしたか?
被せ物・入れ歯のプロフェッショナル、国家資格の歯科技工士とは
歯科技工士は、歯科医師と連携して患者さんの歯型からオーダーメイドで人工物(金属の詰め物やブリッジ、セラミックの差し歯、入れ歯など歯科治療に関わるもの)を作ります。
治療した患者さんの口に入っている詰め物や被せ物、入れ歯のほとんどは歯科技工士が患者さんのためだけにオーダーメイドで作った作品です。
しかしながら歯科技工士は患者さんの前にはあまり登場しないポジションのため、ご存知ない方が多いようです。
歯科技工士の資格は厚生労働省管轄の国家資格であり、専門学校や大学で歯に関する勉強をして、受験資格を得て、国家試験に挑みます。この試験を合格した後に資格を交付されで、初めて歯科技工士になれます。
実は歯科医師の私も、以前は歯科技工士でした。
歯科技工士のキャリアを経て歯科医師の免許を取得し現在はのぞむ歯科の院長として活動しております。話が長くなるためここでは割愛させていただきますが、興味がある方にはご来院の際にお話させていただきますね。
歯科技工士が主役の映画『笑顔の向こうに』
さて、今回は歯科医療はチーム医療ということと、歯科技工士について簡単にお話をさせていただきましたが、実はこれをテーマにした(?)映画が来年2月に公開されます。
『笑顔の向こうに』というタイトルで、歯科医療の現場を舞台に、歯科技工士が主人公(俳優:高杉真宙さん)の作品のようです。
どんなストーリーなのか、いまから公開が楽しみです。
そしてこの映画を機会に、たくさんの人たちに歯科技工士という存在を知っていただけると嬉しいです。