先日、以前の職場の院長先生が理事でもありますBBDAのイブニングセミナーに参加させていただきました。
「今さらきけない!? Endodontic Microsurgery」セミナー
表題でもあるエンドサージェリーとは、
歯根端切除術(歯の根っこの先を、切除する手術)です。
歯根(歯の根っこ)の治療をしたあとに、何らかの原因で歯根の先に膿ができる場合があります。
その膿の袋が大きくなると、歯茎(ハグキ)におできのような膨らみができて膿が出てきます。
こうなってしまった場合、被せ物や詰め物を外して再度歯根の洗浄をしようとしても、
詰め物が大きかったり、歯質が少なかったりする場合には歯の破折を伴う恐れがあります。
エンドサージェリーはこのように歯根の再治療が難しい場合に行う治療法です。
治療方法は、まず歯の根尖相当部を最小限に切開し、膿が溜まっている付近の歯肉を切り取ります。
その後、原因になっている歯根先端ごと外科的に切り取るという流れです。
昔からこの治療法はありましたが、近年の医療の発展により器具であったり材料がより良いものとなり、
昔にくらべると治療で失敗する可能性もぐっと下がりました。
ただ、予後を考えると非常に難しい治療であるため、術者の的確な診断が必要であると考えます。
今回参加させていただいたセミナーでは非常に勉強家な先生が多く、日々の診療の励みになりました。
エンドサージェリー(歯根端切除術)について、気になる患者さまがいらっしゃいましたら
ささいな事でも構いませんので是非一度相談してください。