皆さん「アマルガム」をご存知ですか?
現在の虫歯治療のひとつとして、インレーと呼ばれる銀色の金属やプラスチックのような樹脂を歯を削った部分に詰める治療方法が一般的です。この銀色の詰め物というのが、銀合金やパラジウム合金という金属で作られております。口の中に金属が入っている状態ですが、治療用の補綴物ですので当然害はありません。(金属アレルギーの方には影響が出てしまう場合がありますので、治療の際は事前にご相談ください)
そしてひと昔前、日本での小さい虫歯の治療の主流は1990年ごろまではアマルガムという合金を使っておこなうアマルガム充填でした。
アマルガムの成分は銀、スズ、銅、亜鉛、水銀などが含まれる合金で水銀が高濃度に含まれています。
アマルガム充填の利点としましては
- 歯を多く削らなくてすむ
- 歯との隙間ができにくい
- 汚れがつきにくい
- 2次う蝕にかかりづらい
などがあげられており、以前は患者さんの治療には多く見られました。
ただ、欠点もあり諸説はありますが…
先に記述したインレー(銀合金やパラジウム合金)に比べ、口の中で劣化し腐食しやすい傾向があるために、人体に悪影響を及ぼす可能性があると言われています。
アマルガムに含まれている水銀は人体にとっては非常に毒性が強く唯一液体の重金属で毒物と指定されています。
このため、原因不明の病気に悩まされ病院通いを余儀なくされている方もいるといわれています。
一方で、アマルガムを除去することで、身体の疾患がよくなり体調が改善したという報告もあがっています。
アマルガム治療については、健康を及ぼすおそれのないという歯科医師の先生もおり、賛否両論ですが有害の可能性があるかもという事で私は患者さんとお話しをさせて頂いたうえで、除去していく考えです。
また、古い詰め物の場合には詰め物と歯との間に虫歯がある可能性があり定期的に検診を受け様子を見ていく事が望ましいです。
歯やお口のトラブルに関する質問、相談がある方は是非一度お気軽にお尋ね下さい。
院長 谷口 望